ノード20個#Korea#AI music#copyright#KOMCA

音著協が22日で撤回したAI音楽の登録基準

AIが関わった曲を登録できるかをめぐり、2025年3月から音著協の基準は保留、許容、撤回の順に変わった。新しい基準は施行から22日で戻され、その間に登録を終えた曲は取り消し手続きに入る。決定が行き来した日付をたどると、まだ何が決まっていないのかが見えてくる。

ブリーフ全文

AIが関わった曲を登録できるかをめぐり、2025年3月から音著協の基準は保留、許容、撤回の順に変わった。許容として開いていた期間は22日だ。その間に政府の案内書、監査院の指摘、国会での問題提起が次々と重なった。日付をたどると、何が決まり何が残ったのかが分かれる。

権利と使用料は別の窓口だ#

認定と信託を別々に見る

AIが関わった曲では、二つの判断が別々に行われる。一つはその成果物を著作物として認めるかであり、もう一つは音著協がその曲を預かって使用料を集めて分けるかだ。文化体育観光部著作権産業課の関係者も、二つは別の問題だと説明した。二つの判断を混ぜると、どちらが止まっているのか分かりにくくなる。

open_in_newdeepthought.me/ko/maps/2026-09-06-music-royalty-path

登録しなくても権利は生まれる#

著作権法の前提

韓国の著作権法は、登録を権利の条件にしていない。音楽のような創作物は別に登録しなくても、創作した瞬間に著作権が生まれる。したがって登録が止まっていることと、権利がないことは同じではない。止まるのは権利そのものではなく、その権利でお金が入ってくる経路だ。

使用料は信託団体が集める#

個人が直接集めるのは難しい

曲が使われるたびに個人が使用料を直接集めるのは難しい。そこで作詞家と作曲家は音著協のような信託団体に権利を預け、団体が使用料を集めて分配する。信託を受けられなかった曲の使用料は、この経路では入ってこない。登録基準がそのまま収入の経路になる理由だ。

2025年6月、政府が引いた線#

プロンプト入力だけでは足りない

文化体育観光部と韓国著作権委員会は2025年6月、生成型人工知能活用著作物の著作権登録案内書を出した。案内書は、人の創作的関与がある成果物は登録できるが、純粋なAI生成物は登録できないと線を引いた。単にプロンプトを入力したり、ささいな修正をしたりするだけでは創作的寄与とみなさない。音楽もプロンプト入力を超えた寄与があってはじめて登録できると書いた。

2025年、申請書に確認欄ができた#

自主申告から始まった管理

AI活用の有無を確かめる最初の仕組みは、審査ではなく申請書だった。音著協は登録する人に自ら宣言させ、その宣言に法的効力を与えた。判別技術がない状態で選べる方法でもあった。この構造が翌年の監査院の指摘の背景になる。

2025年3月24日#

自ら宣言させた

音著協は2025年3月24日から、新しい曲を登録する際にAIが創作に関わっていないと自ら宣言させるようにした。申請書のチェック一つが法的効力を持つ。AIを使ったと申告した曲は登録が保留される。許容でも禁止でもない保留が、当時の答えだった。

虚偽記載で負う責任#

チェック一つの重さ

虚偽で記入すると著作権料の支払いが遅れたり、登録した曲が削除されたりすることがあり、民事上・刑事上の責任まで負うことがある。確認する側に判別技術がない分、責任は申告する側に寄る。申請書の一行が契約書のように働く。

2026年3月24日#

監査院の指摘と音著協の反論

監査院は著作権信託管理団体11か所の運営を指摘した。音著協を含む11か所が、AI活用の有無を別途確認しないまま著作物を登録し、使用料を集めて分けているという内容だ。音著協は翌日、登録保留の制度をすでに運営していると反論した。同じ声明文では、AI使用の有無を判別できる公信力のある技術がまだなく、創作者の自主申告に頼るほかないとも明らかにした。

2026年8月、22日だけ開いた登録#

施行と撤回のあいだ

音著協は2026年8月3日に新しい基準を施行し、8月25日に撤回を議決した。その間に国会と文化体育観光部が次々とブレーキをかけた。基準が開いていた期間は22日だ。この区間で大事なのは、何が変わったかよりなぜ戻されたかだ。

8月3日、人が主導した部分だけ#

50%という線と証拠

人が作詞・作曲・編曲に実質的かつ主導的に参加した曲であれば、そのうち人が創作した部分に限って信託を受けるという内容だった。音著協は、人が創作に50%以上関与した場合を主導的とみなした。申請者は、どのAIツールをどれだけ、どのように使ったかも併せて証明しなければならなかった。登録内容を虚偽で記載した場合、最大3倍の違約罰を科す条項も入れた。

8月10日と8月18日#

国会と文化体育観光部が止めた

8月10日、国会ではAI音楽の著作権問題に社会的合意も立法的結論もないという問題が提起された。文化体育観光部は8月18日、音著協に公文書を送り、文化芸術界全般の議論が先だと勧告した。問題になったのは基準の中身ではなく、基準を決める順序だった。

8月25日、第8次理事会#

施行22日目の撤回

音著協は8月25日の第8次理事会で、改正を撤回することを議決した。新しい基準を施行してから22日後だった。撤回を知らせながら、AI活用曲の基準づくりはこれ以上先送りできない課題だと述べた。戻したのは結論ではなく、結論の出し方だった。

撤回のあとに残った規則#

今の窓口で働くもの

撤回したからといって、何もなかった状態に戻るわけではない。引き続き適用される禁止があり、22日のあいだに受け付けられた曲や登録された曲をどう扱うかも同時に決まった。今、曲を登録しようとする人に実際に適用されるのはこの規則だ。

100%AI生成物は引き続きふさがれている#

撤回と関係なく残った線

人の実質的な創作寄与がない100%AI生成物は、引き続き登録しない。この線は新しい基準ができる前にもあり、撤回のあとも残った。開いて閉じたのは、人が一部参加した曲をどう扱うかという論点だった。

22日のあいだに入ってきた曲#

取り消し、保留、解除

新しい基準が施行されていた期間に登録まで終えたAI活用曲は、登録取り消しの手続きを踏む。受け付けだけされてまだ登録されていない曲は、新しい基準が出るまで処理が保留される。AI活用曲で会員登録を終えた場合には、信託契約の解除手続きが進められる。

一つの曲から分かれた二つの収入#

著作権と著作隣接権

音楽プロジェクト「朝鮮ヒップホップ」の「心の森」は、2026年9月7日にMelonトップ100に入り、89位まで上がった。歌詞は人が書き、作曲と歌唱にはAI音楽生成サービスのSunoを使った。朝鮮ヒップホップがこの曲で受け取る著作権収入はなく、音源制作者として受け取る著作隣接権の収入だけがある。同じ曲でも二つの権利は別の道を行く。

基準が決め直される時#

残った問いと、今から積むもの

文化体育観光部は、早ければ2026年9月中に討論会を開いて意見を集める計画だと明らかにした。次の基準が何を求めるかはまだ決まっていないが、政府と音著協が共通して指した方向はある。その方向と、まだ答えのない問いをこの枝で見ていく。

創作過程の記録#

完成音源ではなく過程を見る

政府の案内書と音著協が共通して挙げたのは、創作過程の記録だ。案内書は、創作過程の説明資料や作業記録の映像が登録審査の判断資料になりうるとした。音著協の会長は就任前から、実際の創作過程を立証するDAWファイルの提出を検証方法として示してきており、協会は導入を検討している。DAWは音楽を録音し編集する作業用ソフトウェアだ。

何で測るかは答えがない#

50%という線が置かれた場所

解けていない問いは、人の寄与を何で測るかだ。撤回された規定は50%という線を想定した。しかし音著協は、AI使用の有無を判別できる公信力のある技術がまだないと自ら明らかにしている。測り方が決まらなければ、次の基準も同じ場所で止まる。

出典・関連リンク

この地図を実際につくるなら

ブリーフを読み終えたあと、次に来る問いはたいてい「では自分たちはこれをどうつくるのか」です。Weple はこうした構造を短く区切ってつくる受託開発スタジオです。このページのリンクを添えて相談してください。

開発を相談する