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ヌリ号の5回目の打ち上げで軌道に届けた14基の衛星

ヌリ号は10月7日の5回目の打ち上げで、超小型衛星コンステレーションの5基とキューブサット9基を目標軌道に投入した。同じ任務を担う国の衛星5基を一度に打ち上げた韓国初の衛星コンステレーションの打ち上げで、同乗したキューブサット10基のうち9基が軌道に入った。宇宙航空庁と韓国航空宇宙研究院、KAISTの発表をもとに、衛星の任務と分離方法、交信の順序、民間への移行が進む打ち上げ運用を整理した。

ブリーフ全文

ヌリ号は10月7日午後12時25分、韓国時間でナロ宇宙センターから5回目の打ち上げを行った。超小型衛星コンステレーションの5基とキューブサット10基の計15基を搭載し、そのうち14基を目標軌道に投入した。同じ任務を担う国の衛星5基を一度に打ち上げたのは初めてだ。宇宙航空庁と韓国航空宇宙研究院、KAISTの発表をもとに、何を搭載してどう分離したのか、次の打ち上げを誰が担うのかを整理した。

同じ衛星を5基#

NEONSAT 2~6号、韓国初のコンステレーション打ち上げ

今回の主ペイロードは、超小型衛星コンステレーションNEONSATの2~6号だ。5基はいずれも同じ任務を担うために量産された衛星だ。宇宙航空庁は今回の打ち上げを、韓国初の衛星コンステレーションの打ち上げと説明した。NEONSATは計10基で、一つの群として運用するよう設計されている。今回はその半数が打ち上げられた。

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白黒1m、カラー4m#

1基100kg未満の観測衛星

NEONSATは1基の重量が100kg未満だ。白黒1m級、カラー4m級の解像度を持つ電気光学カメラを搭載している。3回目の打ち上げで主ペイロードだったNEXTSat-2は180kgだった。宇宙航空庁は、NEONSATの画像を国家安全保障や山火事、洪水などの災害対応に使うと発表した。

10基そろえば1日3回#

二つの軌道面、24時間以内に再撮影

NEONSATは計10基を二つの軌道面に分けて配置し、一つのコンステレーションとして運用する。今回は第1次量産機5基が打ち上げられ、来年の6回目の打ち上げで第2次量産機5基が上がれば、コンステレーションが完成する。それ以降は朝鮮半島を1日3回以上撮影し、同じ地点も24時間以内に再び撮影できる。

KAISTが統括した量産#

韓国航空宇宙研究院とSatrec Initiativeも参加

超小型衛星コンステレーションの開発は、宇宙航空庁の支援を受けてKAIST Satellite Technology Research Center(SaTReC)が統括し、韓国航空宇宙研究院やSatrec Initiativeなど、韓国の産学研が参加している。衛星本体だけを製造する事業ではない。複数の衛星を管制して画像を受信する地上システムに加え、画像の校正、検証、活用のためのシステムも開発する。

衝突を防ぐ衛星の分離#

低衝撃分離システム、35~40秒の間隔

ヌリ号はコンステレーション衛星を軌道に投入するため、分離装置と手順を変更した。衛星が切り離される際の衝撃を抑えるため、低衝撃衛星分離システムを新たに搭載した。衛星同士の衝突を防ぐため、NEONSATの5基を35~40秒間隔で、それぞれ異なる方向に分離する手順も取り入れた。

午後12時25分に打ち上げた理由#

衛星の任務が決めた打ち上げ時刻

宇宙航空庁は8月27日の打ち上げ管理委員会で、打ち上げ時間帯を12時23分から13時23分までと定めた。国家安全保障と災害対応を担う超小型衛星コンステレーションの監視任務を考慮した決定だった。実際の打ち上げは12時25分に行われた。CAS500-3を搭載した4回目の打ち上げは、午前1時13分だった。

打ち上げから5時間余り#

南極の世宗基地から北極圏のスバールバルまで

打ち上げから43分後の13時8分ごろ、NEONSAT 6号が南極の世宗基地地上局と初めて交信した。18時までに、大田の韓国航空宇宙研究院、南極の世宗基地、北極圏のスバールバルの地上局を通じて、5基すべてとの双方向通信が成立した。宇宙航空庁とKAISTは交信を確認したうえで打ち上げが成功裏に完了したと判断し、初期運用に入った。

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5基それぞれの初交信時刻#

6号、4号、3号、2号、5号の順

6号は13時8分ごろ、南極の世宗基地と初めて交信した。続いて4号が14時42分ごろに世宗基地、3号が15時27分ごろに北極圏のスバールバル、2号が16時18分ごろに世宗基地、5号が17時52分ごろに世宗基地と交信した。5基すべてが固有の識別情報とテレメトリを送り、地上からのコマンドにも正常に応答した。

次は試験画像#

状態確認、軌道上試験、コンステレーションの任務へ

初交信では、太陽電池パネルの展開、発電、温度、姿勢などの基本的な状態がおおむね良好であると確認された。今後は衛星本体と光学ペイロード、通信系、姿勢制御系を順に点検した後、試験画像を撮影して受信する。軌道上試験と画像品質の確認を終えると、既存の衛星とともにコンステレーションによる地球観測任務に入る。

搭載10基、軌道投入9基#

副ペイロードのキューブサットの結果

副ペイロードは、大学や自治体、韓国企業など10機関が開発したキューブサット10基だった。韓国製の素子と部品を検証する衛星1基、キューブサットコンテストの衛星2基、公募で選ばれた衛星7基で構成されていた。韓国航空宇宙研究院による飛行情報の初期分析では、このうち9基が分離され、目標軌道に入った。

宇宙で何を試すのか#

部品の検証、海洋ごみ、微小粒子状物質

キューブサットは、宇宙環境で韓国製の素子と部品の性能を検証し、地球低軌道の宇宙環境を調べる。済州島の海洋ごみに関わる海流の監視や、微小粒子状物質の動向と発生原因の分析など、公共利用を目的とした任務もある。開発機関は、実際の宇宙で得た結果を次の技術開発と活用に反映する計画だ。

8基との交信を確認#

10月13日に総合発表

分離された9基のうち8基は、打ち上げ当日に地上局との交信を終えた。その中には、韓国航空宇宙研究院の韓国製素子・部品宇宙実証プラットフォーム2号と、KAIST、朝鮮大学校、釜山大学校が開発した衛星が含まれる。発表時点では、残る1基との交信を試みていた。宇宙航空庁は副ペイロードの衛星の状態を取りまとめ、10月13日に別途発表する。

5回の打ち上げで積み重ねたもの#

衛星模擬体からコンステレーションへ

ヌリ号は、設計、製造、試験、打ち上げ運用のすべてを韓国の技術で実現した3段式ロケットだ。1段目には75トン級エンジン4基、2段目には75トン級1基、3段目には7トン級1基を使用する。1.5トン級の実用衛星を高度600~800kmの太陽同期軌道に直接投入するよう設計された。2021年の初回から今回の5回目まで、搭載物は打ち上げのたびに変わってきた。

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衛星模擬体から実用衛星へ#

初回は2021年、2回目は2022年、3回目は2023年

2021年10月21日の初回飛行試験では、衛星模擬体(質量模擬体)を搭載した。2022年6月21日の2回目には衛星模擬体と性能検証衛星を搭載し、韓国航空宇宙研究院はこの2回目の飛行試験でヌリ号の打ち上げに成功したと記している。2023年5月25日の3回目にはNEXTSat-2とキューブサット7基を搭載し、初めて実用衛星を軌道に投入した。

13基から15基へ#

4回目と5回目の打ち上げ

2025年11月27日の4回目の打ち上げでは、CAS500-3とキューブサット12基の計13基を、高度600kmの目標軌道に投入した。今回の5回目には、これまでで最多の15基を搭載した。変わったのは衛星の数だけではない。同じ衛星5基を順に分離するコンステレーションの打ち上げも、5回目で初めて加わった。

打ち上げを引き継ぐ企業#

システムインテグレーターのハンファエアロスペース

ハンファエアロスペースは2022年10月、ヌリ号のシステムインテグレーターに選ばれた。それ以降、打ち上げを重ねるたびに同社の役割は広がってきた。政府は5回目の打ち上げ成功を発表する際、民間が打ち上げ運用の経験を積み、民間主導の打ち上げサービスへ移行する基盤を築いた点に意義を見いだした。

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製造から運用へ#

3回目、4回目、5回目で広がった役割

3回目の打ち上げでは、システムインテグレーターが製造全体を管理し、打ち上げを共同で運用した。4回目にはロケットの製造と組み立てを統括し、韓国航空宇宙研究院が主導する打ち上げ運用に参加した。5回目には、打ち上げ運用への参加範囲が4回目よりさらに広がった。韓国航空宇宙研究院は、技術の習熟度に応じて参加範囲を広げると説明している。

次の打ち上げと、その先#

来年後半に6回目、2032年まで毎年

宇宙航空庁は、来年後半の6回目の打ち上げを目標に準備を進めている。2032年まで毎年1回以上ヌリ号を打ち上げて信頼性を高め、民間主導の商業打ち上げサービス体制へ移行する計画だ。2025年の4回目の打ち上げ後には、ヌリ号を上回る性能を持つ次世代ロケットの開発も並行して進めると発表した。

出典・関連リンク

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